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2008年5月9日

エアコン潜む危険 重大製品事故 経産省が分析 71件、火災で死者も

 火を使わないため危険性が少ないと思われがちなエアコン。しかし、経済産業省が重大製品事故を製品別に分析したところ、エアコンが原因と分類された事故が2番目に多かった。施工ミスや誤使用もあるとみられているが、同省は異常を感じたら使用をやめるよう呼びかけている。
 重大製品事故とは、死亡▽重傷(治療期間が30日間以上)▽後遺障害▽一酸化炭素中毒▽火災のいずれかの被害が出た事故。昨年5月から、把握してから10日以内に国へ報告することがメーカー・輸入業者に義務づけられた。
 制度が始まってから今年3月31日までに経産省に寄せられた報告は1190件。事故原因と疑われる段階のものも含め、エアコンの事故とされたのは71件あった。ガスコンロの81件を下回ったが、石油ストーブの46件、ガス風呂釜の38件よりも多かった。
 エアコンが原因と分類された火災では、合わせて4人が死亡。2月28日に愛媛県で1人が死亡した住宅火災では、出火原因とは断定されなかったが、出火元の部屋から、途中で溶けて切れたエアコンの電源コードが見つかった。
 原因の一つに、設置作業での施工ミスが考えられている。昨年7月に兵庫県や大阪府で室内機から火や煙が出た火災などでそうした疑いが指摘されているという。 
 製品の欠陥もある。東芝キャリア(東京都港区)は室内機に発煙・発火の恐れがあるとして、LDR,YDR両シリーズなど45機種を04年8月からリコール。対象機種では昨年7月29日、運転を始めて5分後に発煙する事故が兵庫県で1件あった。ただ、大半の事故について、経産省も詳細な原因がわかっていないのが現状だ。誤使用や偶然の事故も含まれる可能性があるという。
 安全対策として、電源コードの一部やプラグが触れなくなるほど熱い▽焦げ臭い▽室内機から水漏れする▽ブレーカーが頻繁に落ちる、などの異常があったら使用をやめ、販売店やメーカーに連絡するよう呼びかけている。


朝日新聞夕刊 2008.5.8より

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