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2008年3月11日

暖房20度・マイバック・・・家庭で徹底ならCO2削減量最大1050万トン

 クールビズやエコドライブ、買い物の際のマイバック持参などの取り組みを進める国民運動で、二酸化炭素(CO2)の排出削減量が10年度には678万〜1050万トン見込めるとの推計を環境省が30日、明らかにした。京都議定書で日本に義務付けられている90年度比6%削減の最大0.8%分にあたる。
 30日午前、環境、経済産業両省の合同審議会で、排出の増加が著しい家庭部門とオフィスなど業務部門の対策強化策の一つとして効果が報告された。
 政府は「1人1日1キログラムのCO2削減」を掲げた国民運動を呼びかけており、(1)冷房温度は28度、暖房は20度に設定(2)水道の蛇口はこまめに閉める(3)アイドリングストップなどエコドライブをする(4)エコ製品を選ぶ(5)買い物袋を持参する(6)コンセントをこまめに抜いて待機電力を減らす−の六つの取り組みを提案している。環境省は、これらの取り組みが家庭や職場で広がった場合の削減量を計算した。


環境省、10年度見込み
 環境省は、一般アンケートをもとに05年度には職場でクールビズなどの実施率は43〜45%だったのが、10年度には66〜76%に上がると推計。家庭での取り組みで六つのうち少なくとも一つは実施している人の割合も05年度の14%から10年後には33〜63%に上がると見込んだ。その結果、10年度には、対策をとらない場合と比べて少なくとも678万トンの削減が見込め、対策がうまく進めば1050万トン削減できると推計した。
 国民運動による05年度の削減実績341万トンからは337万〜709万トン追加削減でき、政府が京都議定書の目標を達成するうえで追加で必要としている2千万〜3400万トンの10〜35%程度にあたる。ただ、従来の対策との重複が含まれ、すでに1800万トン程度を追加削減するとしている産業界などの対策と合わせても、目標達成は厳しい。


−政府が提案する六つの取り組み−
1. 夏の冷房温度は28度、冬の暖房は20度に設定する(31キロ)
2. シャワーなど水道の蛇口はこまめに閉める(65キロ)
3. 停車中のアイドリングをやめるなどエコドライブをする(39キロ)
4. 環境に配慮したエコ製品を選ぶ(−)
5. 買い物ではマイバックを持参、過剰包装を断る(58キロ)
6. コンセントをこまめに抜き待機電力を減らす(87キロ)


※カッコ内は1世帯あたりの年間CO2削減効果。
   これまでの正負試算から。


朝日新聞 2007.11.30より

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