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2007年1月26日

ウサギ小屋返上、欧州なみに

 その昔、欧州では「日本の家はウサギ小屋」と思われていたが、03年の調査によると日本の1戸あたり平均床面積は95平方メートル(総務省住宅・土地統計調査)で、フランスより4平方メートル狭いだけだった。米国(日本の1.5倍)はともかく、欧州には追いついた。
 同じ調査を1人あたり面積にしてみると、およそ40年前に比べて約2.4倍も広い。もっともこれは「少子高齢化で、1家族の人数が減ったことが大きい」と、UR都市機構都市住宅技術研究所の牛山美緒さんはいう。確かに、40年前は1家族4〜5人、今は2〜3人。今の家に4人で暮らすなら1人あたり面積は1.5倍しか広くなっていない。同機構の賃貸住宅(旧公団住宅)では、05年に単身世帯の入居者が夫婦・子世帯を上回った。
 研究所に移築された、1957年の公団住宅を見せてもらった。2DK35.3平方メートルで家族4人用。今見ると狭く感じるが、完備の住宅は、時代の先端をいくものとして当時大人気だったという。
 その後、1人1部屋になったのは73年、1人あたりの居室面積が10畳を越えたのは93年。「広さに満足」が始めて「不満」を越えたのは2000年だった。


〔朝日新聞〕 2007年(平成19年)1月21日

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