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2006年10月23日
太陽光発電の寿命
「太陽光発電の設備費回収には25年かかる」と書いたら、多くのメールを頂いた。「耐用年数は?」「それじゃあ、私はもう死んでいる」
メーカーによれば、「発電パネルの保証期間は10年だが、20年以上はもつ。表面の埃は雨が流し、当面の維持費用は不要」。設備費は1kW=約70万円だが、新築時につければもっと安く、「15〜20年で回収可能」という。ただ、「設置後すぐ隣にビルが建って日陰に……」という人もいた。「太陽年数」にも注意を。
回収期間は電力会社の買い取り価格次第。日本では1kW=二十数円だが、ドイツは70円以上。逆ざや分は電力料金全体に上乗せする。要は自然エネルギーをいかに増やすかという意思の問題ではないか。
発電所が余り気味の日本では、「あまり欲しくない」が電力会社の本音だが、3kWの太陽光設備で年間3400kWh発電すれば、CO2排出が約1900キロ減る。これは世帯当たり年間排出量、約6000キロの3分の1。これだけ減らせるものはそうない。大事に育てたい。
〔朝日新聞〕 2006年(平成18年)10月22日