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2006年10月23日
「ゲリラ雨」発生の謎 観測データ不足・確かな予報困難
洪水や浸水など大きな被害をもたらす集中豪雨が増えている。この夏は猛烈な雨(一時間に80ミリ以上)の頻度が過去最高に達した。集中豪雨は現在の観測技術では予測が難しいうえ、雲ができはじめたと思ったらすぐ土砂降りになる急激なケースも多い。「ゲリラ雨」とも呼ばれる予報官泣かせの集中豪雨はなぜ発生するのか。
〜中略〜
集中豪雨
集中豪雨は増加傾向にある。気象研究所が全国五十一ヶ所の地方気象台の記録を調べた結果、一日に100ミリ以上となったのは1901年から四年間に平均で年0.89日だったが、2001年から四年間では年1.11日と約25%増えた。
集中豪雨が多かった今夏は太平洋高気圧が強く、その縁を時計回りに吹く風が強まり湿った空気を運んだ。これは地球温暖化が進む60年後を予想した気圧配置と同じ。温暖化で地表が温められ中層の寒気と温度差が拡大、大気が不安になり積乱雲が発生しやすいという分析もある。
〔日本経済新聞〕 2006年(平成18年)10月22日