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2005年11月11日

入院平均20日 日本断トツ OEDC平均の3倍強  医療費膨張の一因に

 病院での入院日数の長さは日本が20.7日と加盟30カ国で断トツ―。経済協力開発機構(OECD)が8日公表した「図表で見る医療」(2005年版、隔年刊)でこんな結果が明らかになった。政府が取り組む医療構造改革でも長期入院の是正が大きな課題となりそうだ。
 同統計は結核や精神病など必然的に入院期間が長くなる病床を除いた「急性期病床」で各国を比較した点が特色。日本はOECD平均の6.7日の3倍強、2位の韓国の10.6日の2倍強だった。最短はデンマークの3.6日だった。ちなみに全病床を対象とした日本の厚生労働省の調査では、日本では平均36.3日(04年)となっている。
 OECDによると平均在院日数は医療の効率性の指標。日本は在宅医療や介護施設の受け皿不足で一般の病床に入院する「社会的入院」が多い。厚労省の医療構造改革試案の参考資料によると、平均在院日数が長いほど一人当たりの老人医療費も高いという相関関係があり、国人医療費膨張の一因になっている。
  (パリ=奥村茂三郎)


掲載:日本経済新聞 2005年11月9日

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