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2016年1月21日
高齢者の入浴事故多発
家庭で高齢者が入浴中に溺れて死亡する事故が増えているとして、消費者庁は20日、注意を呼びかけた。特に冬場は急激な温度変化で失神したりすることがあり、同庁は「入浴前に浴室を温めるなどの対処をしてほしい」としている。
厚生労働省の人口動態統計をもとにした家庭の浴槽での溺死者は2014年は4866人で、2004年の2870人に比べ約7割増えた。うち9割が65歳以上の高齢者で、特に75歳以上の年齢層で増加している。
同庁が昨年12月、55歳以上3900人を対象にしたアンケートでは、持病が無い高齢者も入浴事故が起こると知っている人が約3割にとどまるなど「入浴時の事故のリスクが十分に周知されていない」(消費者安全課)ことも明らかになった。
同庁は注意点として入浴前に脱衣室や浴室を暖める、湯温は41度以下、つかる時間の目安は10分まで、浴槽から急に立ち上がらない、飲酒・食後すぐの入浴は控える、入浴前に同居者に一声かけて見回ってもらう、ことを挙げている。
2016年1月21日 日本経済新聞