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2015年8月29日
国産合板、半年ぶり高値
指標となる国産構造用合板12ミリ(厚物)の東京地区の問屋卸価格は現在、1枚880〜900円。7月初旬の直近安値に比べて9%上がった。
合板メーカー各社の減産が効いてきた。最大手のセイホク(東京・文京)や日新(鳥取県境港市)などは、前年の最も多かった時期と比べて生産を2〜3割減らしている。建材問屋の担当者も「主要各社の減産の足並みがそろったことが需要引き締まりにつながった」という。
7月の全国メーカー生産量は19万9597立方メートルと前年同月比6.4%減少した。これに伴い7月末の全国在庫量は、18万6177立方メートルと前年同月末比18%減った。
住宅需要も回復しつつある。木造住宅の着工戸数は3月から6月まで4カ月連続で前年同月を上回った。大手ハウスメーカー向けが堅調なうえ「地方の中小向けの出荷も増えている」(合板大手)。マレーシア産の供給不安で輸入合板が高値になり、輸入物が強いコンクリート型枠用にも需要の裾野を広げている。
需要は当面堅調に推移しそうだ。住宅ローンの低金利が続きそうなうえ、省エネ住宅購入を促す「省エネ住宅ポイント」の申請が3月から始まったことも支えそうだ。
2015年8月29日 日本経済新聞