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2015年8月21日
ビル・住宅 丸ごと節電
経営再建中のシャープが、起死回生の新商品を開発した。と言っても家電ではない。ビルの省エネを実現する半透明の採光フィルムだ。
外はうだる暑さでも、太陽光は屋内に入りにくい。採光フィルムを窓に張ると、光が屈折して部屋は奥まで照らされ、照明の電気代が約4割減るという。テレビを色鮮やかにするため液晶パネルに張るフィルムを応用した。表面に付ける微細な凸凹の技術がミソだ。
シャープと組んで採光フィルムを実用化した不動産会社ヒューリックのビルに、西松建設の関東土木支社が7月に入居した。梅原清総務課長は「室内は明るく、冬はもっとありがたみが出そうだ」と話す。
これまで、省エネの技術開発の発想は、モーター、ボイラーなどの産業装置や、エアコン・冷蔵庫などの家電を、個別に性能アップすることだった。震災後は、建物を出入りする光や熱を制御し、エネルギーを丸ごと節約する流れが強まっている。
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2015年8月21日 読売新聞