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2015年1月27日

空気清浄機 イオン式効果は?

〜低い脱臭性能 基準超オゾンの商品も〜

 

 花粉症やインフルエンザ対策、消臭で普及が進む空気清浄機。フィルター式に比べてイオン式は脱臭性能が低いものや基準以上のオゾンが発生する商品がある、とする実験結果を都が公表した。
 イオン式清浄機は、静電気で空気中の粒子を集める仕組み。ファンを使うフィルター式に比べて静かで、フィルター交換の必要がないことが売りだ。
 だが、都の消費生活窓口にはイオン式を巡り「煙を吸い込まない」「使い始めてから、せきがとまらない」などの相談が寄せられており、都は国内外製のイオン式5機種とフィルター式1機種の性能を比較した。
 1分あたりの集じん性能は、フィルター式が3.90立方メートルでイオン式は0.18~1.18立方メートル。5機種はいずれも独自の基準で性能を評価し広告に表示しているが、日本電機工業会が定める任意の評価基準に当てはめると、表示に比べて実際の性能は低いという。
 また、臭い成分の平均除去率(30分後) はフィルター式の92%以上に対し、イオン式は3~24%。光化学スモッグの原因となり呼吸器に影響するといわれるオゾンの発生濃度は、イオン式5機種のうち3機種で日本工業規格(JIS)の定める基準値(0.05ppm)を上回った。
 都はオゾンの基準値を上回った製品を販売している業者に安全性の確認を要望。消費者には「イオン式は時間あたりの集じん能力や脱臭効果が低く、空気をきれいにするのに時間がかかる。特徴を理解し、慎重に性能を確認してほしい」と呼びかけている。


     2015年1月27日 朝日新聞

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