ご存じですか?
新聞・雑誌などから”気になる”情報をピックアップしています。
2013年2月19日
被災地 生コン高騰 最大43%上昇〜品薄、全国に拡大〜
建設物価調査会の調べでは、生コンクリートの値上がりが目立つ。
(中略)
値上がりしているのは、復旧・復興工事で多くの生コンが必要になっているからだ。全国生コンクリート工業組合連合会の調べでは、被災3県の12年4~12月の生コン出荷量は11年同期より80%ほど増えた。
被災地ではさらに復興工事に必要な建設作業員も足りない。建設業界の調べでは被災地の建設会社の64%、全国の建設会社の35%が人手不足を訴えている。
安倍政権は景気対策のため、12年度補正予算案と13年度予算案で計10兆円を超える公共事業を打ち出している。だが、現場は受け入れ態勢が整っておらず、資材高騰や人手不足が全国に広がるおそれがある。
早くも東京(23区のうち17区)では横ばいだった生コン価格が昨年12月に200円上がって1万2500円になり、業者がさらに値上げを求めている。名古屋も昨年11月に300円上がって8300円になった。
全国で人材や資材の取り合いになれば、復興の遅れは深刻になる。仙台市の生コン業界関係者は「被災地以外から調達していた原料が滞らないか心配だ」という。(木村聡史、稲田清英)
2013年2月19日 朝日新聞