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2013年2月20日
ダニ恐々 広島で国内4人目の死者〜各地の疑い例、次々判明〜
気を付けることは?庭でも肌覆う・症状でたら受診
マダニは野山だけでなく、日本全国の生活圏に近い草原や河川敷などにも普通にいる。春から秋にかけて活動的になる。
馬原アカリ医学研究所の藤田さんによると、人が外でかまれるほかにも、ペットの犬や猫にマダニがくっついて家に持ち込まれ、そこから人がかまれる可能性もあるという。
ただし、マダニは乾燥に弱く、室内では数日で死んでしまう。家の庭などにいつくこともあるため、「庭作業などでは、なるべく肌の露出を避けたほうがいい」と藤田さんは話す。
マダニは体の様々な場所にかみつき、数日から1週間ほど血を吸い続ける。イエダニと違い、かまれてもかゆみや痛みなどは感じず、気付きにくい。ただ、成虫は数ミリだが、血を吸い終えると1センチ近くに膨れあがり、見て気付きやすくなる。
かまれていることに気付いたら、きれいにとってもらうためにも、皮膚科などを受診したほうがいいという。野山などで活動して、原因不明の発熱、下痢などが出て心配ならば、内科などを受診するか、保健所などに相談すればいいそうだ。
ダニやその仲間が媒介する感染症には、日本紅班熱やツツガムシ病などもあるが、これらは抗菌薬で治療できる。国立感染症研究所の西條さんは「マダニにかまれても必ず感染するわけではない。ほかの病気の可能性もあるのでしっかり様子をみてほしい」という。
2013年2月20日 朝日新聞