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2012年9月21日

猛暑に冷房控え ペットぐったり

 残暑が続く中、室内などで熱中症にかかる犬や猫が増えている。ペット向け損害保険の請求件数は過去最多ペースで推移。東京電力福島第1原子力発電所事故に伴う節電による「冷房控え」も影響したようだ。日によっては依然暑い日が続く見通しで、獣医師らは注意を呼びかけている。

 東京都国立市の「ふく動物病院」で7月中旬、ぐったりした状態で運び込まれた犬が命を落とした。飼い主の留守中に室内で熱中症になったことが原因。同病院によると、今夏は10匹近い犬や猫が熱中症で来院したという。8月には民放の情報番組に出演していたタレント犬など7匹が、駐車場に止めた車内で死亡。車を離れた際、エアコンが停止したことによる熱中症が原因とみられる。

 国内で犬や猫など計約41万匹が加入するペット損害保険大手、アニコム損害保険(東京・新宿)によると、7月分の熱中症による保険請求件数は今年が265件で、最多だった昨年の258件を上回る。8月分も例年以上のペースで、年間件数を更新する可能性が高いという。

 背景には猛暑に加え、全国各地の原発稼働停止に伴う節電の広がりがあるとみられる。気象庁によると、8月の東京・大手町は最高気温30度以上の真夏日、35度以上の猛暑日が計29日で昨年から8日増加。昨夏は東北電力と東京電力管内だけだった節電対策が今夏は全国各地で実施された。

 神奈川県獣医師会の金原元伸事務局長は「都市部では過度に冷房を控えたことが発症につながるケースも目立つ」と指摘する。体毛で覆われている犬は体温調節が苦手。体が地面に近いため放射熱も受けやすく飼い主が過ごしやすく感じる気候でも発症の危険性があるという。ふく動物病院の清田大介副院長は「残暑も油断せずにペットの健康管理を徹底してほしい」と呼びかけている。

2012年9月21日 日本経済新聞

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