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2011年10月8日
リチウムイオン電池 世界首位 サムスン、日本で住宅用 ―節電需要狙い販売―
韓国サムスングループでリチウムイオン電池世界首位のサムスンSDIは2012年4月をめどに、住宅用リチウムイオン電池で日本市場に参入する。電池の制御装置を手がけるニチコンと提携し、太陽電池などを組み合わせたシステムにして販売する。節電需要の高まりを背景にパナソニックや東芝など日本勢も住宅向け製品の投入を急いでいる。国内の競争激化で消費者の選択肢が増えそうだ。
サムスンSDIとニチコンは5日、サムスンSDIのリチウムイオン電池をニチコンが国内で独占販売する契約を結んだ。韓国から全量を輸入し、ニチコンが同社の制御装置や国内メーカーから調達する太陽電池と組み合わせて販売する。フル充電で平均的な家庭の1日分の電力をほぼ賄える容量10キロワット時程度の電池を投入する見込み。
太陽電池や蓄電池を組み合わせて家庭の消費電力を抑える「スマートハウス」が国内で普及し始めており消費者の人気も高い。早期参入で住宅メーカーや工務店などの販路を開拓する。価格は1台数百万円と日本勢とほぼ同価格となる見通し。
調査会社のテクノ・システム・リサーチ(東京・千代田)によると、11年4〜6月期の電子機器用リチウムイオン電池の世界シェアはサムスンSDIが25%となり、23%のパナソニック(三洋電気を含む)を抜いて初めて首位に立った。
平成23年10月6日 日本経済新聞(朝刊)