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2010年12月26日
住宅エコポイントの“新御三家”
住宅エコポイント制度の延長・拡充に伴って、新たにポイント対象に加わった住宅設備に注目が集まっている。2010年11月に同年度補正予算が成立後、その詳細が徐々に明らかになり始めた。
前号まで報じてきたように、新規対象は「太陽熱利用システム」「節水型トイレ」「高断熱浴槽」。11年1月以降に実施する新築・リフォームで採用した場合にポイント対象になる。新規対象に関して国は、JISの要件を基準に掲げて、メーカーなどから製品の登録を受け付け中(10年12月7日時点)。
運用開始までに製品リストを公開する計画だ。ポイント発行の申請は、11年1月11日から受け付ける。
メーカーも期待感
節水型トイレは、既存製品に照らすと「洗浄水量が6.5リットル以下」が目安になりそうだ。06年以降、既存製品は洗浄水量6リットルのタイプが主流になってきた。日本衛生設備機器工業会の担当者は、「既存住宅で使われている便器は、1970年代の洗浄水量13リットル型と90年代の8リットル型が9割以上。現在の6リットル型に交換するメリットは大きい」と話す。メーカーでも「トイレは今後、主力商品を洗浄水量4.8リットルの節水型に切り替えていく計画だ」(TOTO広報室)など、本格的に動き出した会社もある。
同様に高断熱浴槽は、「4時間で湯温の低下が2.5℃以内」の性能が目安。現状では普及型のシステムバスのオプションとして、こうした保温性能の高いタイプを揃えるメーカーが多い。前出のTOTOの担当者は、「普及型の購入者で約8割がこの種のオプションを選ぶ。エコポイントの後押しで普及が拡大するだろう」とみている。
日経ホームビルダー 2011.1