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2009年10月22日
突然の沸騰に注意、飲み物やカレーなど加熱
電子レンジやガスコンロなどで加熱調理中の飲み物や食べ物が、突然沸騰する「とっぷつ突沸」によって、やけどを負うなどの事故が起きている。
製品事故の原因などを調査する独立行政法人「製品評価技術基盤機構」(NITE)が、注意を呼びかけている。
突沸とは、液体が沸点(水なら100℃)を超えても沸騰しない「過加熱状態」にある時、振動など何らかの衝撃が加わって突然激しく沸騰する現象。飲み物を電子レンジで加熱し過ぎたり、カレーなどのとろみのある食べ物をかき混ぜないまま強火で加熱したりした場合に起きることがあるという。
NITEには、2006年4月から09年8月までの間にメーカーなどから計16件の事故が報告されている。そのうち、ガスコンロやIH(電磁誘導加熱)コンロによる事故は9件、電子レンジによる事故は7件だった。
今年7月には神奈川県の女性が、IHコンロでお湯を沸かし、冷凍そばを入れようとしたところ、突然沸騰して顔と手に重傷のやけどを負った。また、冷めたみそ汁を温め直していたところ、鍋がガス台から跳び上がってみそ汁がこぼれたケースや、電子レンジで加熱したコーヒーを取り出して飲もうとしたら、コーヒーが噴き上がって顔をやけどする事故などがあった。
NITEでは、ガスコンロやIHコンロで飲み物や食べ物を加熱するときは火力を弱めにし、みそ汁やカレー、シチューなどのとろみのある食品の場合はよくかき混ぜながら温めるよう呼びかけている。また、電子レンジで加熱する際には、設定時間を短めにし、加熱し過ぎたら、数分たってから取り出した方がよいとしている。
2009年10月21日 読売新聞