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2008年11月25日

高齢者の家庭内事故 「居室」が最も危険

 高齢者が家庭内でけがをする事故の多くは居室で起きていることが、国民生活センターのまとめでわかった。じゅうたんや座布団につまずいたり、就寝中にベッドからおりてよろけて転んだりと、暮らしの中での不注意で起きている事故が目立つという。
 03〜07年度に全国の協力病院20ヵ所から寄せられた事故情報約2万2千件をもとに分析した。
 65歳以上の事故は6569件で、そのうち発生場所が家庭内だったのは4158件と約6割に上った。65歳以上の事故では、居室が最多の26%で、階段13%、台所12%と続いた。また、16件あった死亡事故のうち、やけどが原因だったのは12件あった。浴槽で熱い湯につかったためが6件、コンロやろうそくなどから着衣に火が燃え移ったためが5件など。
 国民生活センターは対策として 1)スリッパを履かず、手すりや明るい照明を設置し、転倒しないよう工夫する 2)冬場は脱衣場も暖房し、シャワーや給湯が熱くなりすぎないようにする 3)防炎性のパジャマやエプロンを着るなど衣類へ着火しないようにする・・などを挙げている。
 東京都老人総合研究所の高橋龍太郎研究部長は、「立ち上がり、食後、排尿(排泄)、入浴中のいずれかの動作の際に血圧や脈拍が急激に変化し、めまいや失神を起こして事故を起こしやすい」と指摘する。そのうえで「家に閉じこもる生活では、ちょっとした環境の変化でも適応できなくなる。外出して知人や友人と交流するなど日常の生活にメリハリをつけて過ごすことが大切だ」としている。


2008年11月25日 朝日新聞より

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