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2017年9月3日

建設資材、値上がり

 2020年の東京五輪開催や首都圏再開発工事の本格化を控え、鋼材や木材といった建設資材が値上がりしている。ビル建設に使うH形鋼は新日鉄住金が打ち出した値上げが半分近く浸透。内装用の合板は最大手セイホクグループが3%値上げする。建設コストの押し上げにつながりそうだ。
 新日鉄住金は原料価格上昇や需要増を受けて2016年秋から段階的に値上げを発表。H形鋼の上げ幅(合計1トン25,000円)のうち、流通市場で半分弱(8,000~9,000円)の価格転嫁が進み、H形鋼の流通価格は約15%上昇した。同社は自動車や家電に使う亜鉛メッキ鋼板でも8月末に1トン2,000〜5,000円の値上げを表明した。
 ビルやマンションの内装材に使う国産針葉樹合板は、セイホクが9月契約分から標準品(暑さ12mm)の出荷価格を1枚1,030円と7カ月ぶりに30円(3%)引き上げる。原木の調達価格上昇分を転嫁する。流通市場では基礎工事に使う型枠用輸入合板が、7月から標準品で3%値上がりした。
 首都圏では生コンクリートの需要が拡大。流通価格は6月に約1年半ぶりに200円(1.5%)上昇した。原料となるセメント各社も東日本大震災の復興工事で需要が増えた2013年以来の値上げを検討している。


     2017年9月3日 日本経済新聞

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