ご存じですか?
新聞・雑誌などから”気になる”情報をピックアップしています。
2014年5月23日
世界一の大気汚染
こんな世界一はいらない。今月、世界保健機構(WHO)が公表した世界の都市に関する大気汚染調査の報告書。発がん性のある大気中の微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が、インドの首都ニューデリーで最も高いと発表した。北京の3倍だという。日系企業の中には社員に空気清浄機を配布したり、出張者に空港でマスクを手渡したりするところもある。
「最も恐れていたことが現実となった」とは環境保護団体、科学環境センターのロイチョードリー事務局長。主な汚染要因は車の排ガスだ。マイカーが普及、首都圏だけで毎日1400台ずつ車が増えている。選挙の結果、経済改革派のナレンドラ・モディ氏が首相に就任する。大国意識が強いインドではあるがモディ氏に求められるのは、経済発展で世界一を目指すことだけはないはずだ。
ニューデリーから(I)
日経新聞