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2013年12月28日
庭先囲ってPM2.5防げ
大気中のPM2.5(微小粒子状物質)から健康を守るため、庭やバルコニーを「サンルーム」で囲う家庭が増えている。建材大手のYKKAPではPM2.5への関心が高い九州向けのサンルーム建材の出荷数量は前年に比べ8割増。住宅の換気口に付けるフィルターやマスクでも関連消費が広がってきた。
福岡県に住む品川由美さん(36)は今春、自宅の庭にサンルームを設置した。長男(4)にアトピーの症状が出ており「洗濯物や布団をPM2.5で汚染された外に干したくない」という。ガラスとフレームでできたサンルームは6平方メートルほどで費用は約45万円。「子どもの遊び場にもなる」と気に入っている。
サンルームは本来、園芸用途が中心。ここ数年、花粉やゲリラ豪雨を心配せず洗濯物を干したいとのニーズが高まり、建材各社は「テラス囲い」と呼ぶ数十万円程度の商品を投入した。そこにPM2.5対策という新たな需要が加わった。
環境省によると2011年度にPM2.5の環境基準を満たしたのは全国105測定局のうち29局。中国で発生した排煙が飛来しやすい九州はほとんど達成していない。
そのため庭を外気と遮断する目的でサンルームを設ける家庭が増えている。YKKAPのサンルーム建材の九州向け出荷は関東に匹敵する規模に。13年の市場規模も約110億円と前年に比べ1割伸びる見通しだ。
関連消費はサンルームにとどまらない。住友スリーエムは換気口から入るPM2.5を約50%減らせるフィルターを1月に発売。実勢価格は5枚入りで980円だが、「売上高は想定の2倍」(同社)。マスクの足元の販売枚数は過去最高ペース。大手の興和は、肌との間を樹脂フィルムでふさぎ、効果を高めたPM2.5対策マスクを開発した。
2013年12月28日 日本経済新聞
福岡県に住む品川由美さん(36)は今春、自宅の庭にサンルームを設置した。長男(4)にアトピーの症状が出ており「洗濯物や布団をPM2.5で汚染された外に干したくない」という。ガラスとフレームでできたサンルームは6平方メートルほどで費用は約45万円。「子どもの遊び場にもなる」と気に入っている。
サンルームは本来、園芸用途が中心。ここ数年、花粉やゲリラ豪雨を心配せず洗濯物を干したいとのニーズが高まり、建材各社は「テラス囲い」と呼ぶ数十万円程度の商品を投入した。そこにPM2.5対策という新たな需要が加わった。
環境省によると2011年度にPM2.5の環境基準を満たしたのは全国105測定局のうち29局。中国で発生した排煙が飛来しやすい九州はほとんど達成していない。
そのため庭を外気と遮断する目的でサンルームを設ける家庭が増えている。YKKAPのサンルーム建材の九州向け出荷は関東に匹敵する規模に。13年の市場規模も約110億円と前年に比べ1割伸びる見通しだ。
関連消費はサンルームにとどまらない。住友スリーエムは換気口から入るPM2.5を約50%減らせるフィルターを1月に発売。実勢価格は5枚入りで980円だが、「売上高は想定の2倍」(同社)。マスクの足元の販売枚数は過去最高ペース。大手の興和は、肌との間を樹脂フィルムでふさぎ、効果を高めたPM2.5対策マスクを開発した。
2013年12月28日 日本経済新聞