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2013年5月28日
延命治療の議論
家族で64%なし〜千葉県1万人調査〜
千葉県が1万人を対象に終末期医療に関する意識調査をしたところ、延命治療を「望まない」「どちらかというと望まない」という人が、家族の場合で77%、本人の場合で86%いた。ただ、64%の人が「(家族と)まったく話し合ったことがない」と答え、本人の意向が、家族とあまり共有されていない実態が浮かんだ。
40歳以上の県民を対象にインターネットで行い、年代別人口比率に沿う形で1万人から有効回答を得た。
調査では、家族や本人を問わず延命治療を「望まない」「どちらかというと望まない」という人の8割以上は、「苦痛を和らげ、自然に最期を迎える方法」と望み、「一切の治療の中止」と考える人は1割にとどまった。家族、本人とも4割近い人が最後の場所に「医療機関」を挙げ、「自宅」は3割だった。
一方、「自分の死について家族と話し合うことへのためらいや抵抗感」が「全くない」という人は52%で、「ややある」「かなりある」という人が計48%いた。
調査に協力した高林克日己・千葉大病院副院長は「状況によって意向は変わる。どうしたら本人の意向が可能になるのか、家族と話をしたり、考えたりする場を作りたい」という。
2013年5月28日 朝日新聞夕刊