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2012年11月21日

昨年、世界気象機関が発表

海の酸性化も進行

　世界気象機関（ＷＭＯ、ジュネーブ）は20日、二酸化炭素（CO2）など主要な温暖化ガスの世界平均濃度が昨年、過去最高になったと発表した。CO2はデータがそろう1982年以降、増加傾向が続いている。

　CO2は390.9PPM（PPMは100万分の1）で、2010年より2.0PPM増加。過去10年間の年平均増加量と同じだが、90年代の増加量1.5PPMを上回った。気象庁は「新興国の開発が進んで、増加度合いが増した可能性がある」と指摘している。

　気象庁によると、海洋の酸性化も進んでいる。同庁が観測を担当する冬の北西太平洋（東経137度、北緯3〜34度）海面の水素イオン濃度指数（pH7が中性で、値が小さいほど酸性度大）は10年当たり0.02下がっており、弱アルカリ性から中性に近づいている。

　酸性化が進むと?海洋のCO2吸収能力が低下し温暖化が加速?サンゴ礁の形成やプランクトンの繁殖の阻害など生態系に影響――といった恐れがあるという。