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2011年3月19日
節電まずエアコン
東日本巨大地震による電力供給不足で、家庭での節電が呼びかけられているが、効果的に行うためには、どんな点に気をつけたらいいのだろう。Q&A形式でまとめた。
Q.家庭内の節電といっても、何から始めればよいか。
A.まずは、最も消費電力量の多いエアコンから。暖房時の目安は室温20度と言われてきたが、資源エネルギー庁は今回の地震を受けて、「19度以下に設定して」と呼びかける。6畳用エアコンの場合、設定温度を1度下げれば消費電力を10%削減できる。また、フィルターの掃除をすれば省エネ効果が6%高まる。
Q.暖かくないのでは?
A.設定温度を下げても重ね着すれば大丈夫。省エネルギーセンターの試算によると、ひざ掛けを使えば2.5度、カーディガンで2.2度、それぞれ体感温度が上がる。
また暖気が広く行き渡るように室内を片付けることも大切。夜はカーテンや雨戸を早めに閉めて熱を逃がさないようにする。
Q.冷蔵庫はどうだろう?
A.400リットルクラスの冷蔵庫では、設定を「強」から「中」に落として冷えすぎないようにすると11%の節電になる。食材を庫内の半分程度と控えめにしておくと、いっぱいに詰め込んだ時と比べ、8%ほど節電できるそうだ。
Q.ほかの電気機器は?
A.照明はこまめに消す。つけたり消したりする時の電気を気にする人もいるが、つけっぱなしにする方が、より多くの電力を消費する。家族が同じ部屋で過ごし、使う照明器具を減らすといった工夫をすることも大事だ。
家庭内ではエアコン、冷蔵庫、照明器具、テレビの4種類で約7割の電気を使うことを知っておいて欲しい。
Q.まだ節電できることはあるか。
A.実は、家庭の消費電力量の6%を占めるのが、使わない時でもコンセントにプラグを差し込んだままの「待機電力」だ。パソコンや電気ポット、電気炊飯器、電子レンジなどは、使用時だけプラグを差し込むようにしたい。
アイロンやドライヤー、電気ストーブなどは停電復旧時に火災を招く危険性がある。プラグを抜けばその予防にもつながる。
暖房
・エアコンは必要時だけつけ、19度以下に
・エアコンのフィルターを清掃
・こたつは布団を重ね、設定温度は低く
・重ね着すれば、体感温度はアップする
冷蔵庫
・設定温度を上げる
・詰め込みすぎない
・開閉は最小限にする
・熱いものは冷ましてから入れる
照明
・こまめに消す
・同じ部屋で過ごし、使う照明器具を減らす
テレビ
・見ない時は、主電源を切る
・画面の汚れを取り、画面の明るさを調整
・音量は不必要に大きくしない
温水洗浄便座
・便座の暖房は切るか、設定温度を低く
・使用しない時は便座のふたを閉める
・洗浄水の温度は低めに
調理器具
・電気ポット、コーヒーメーカー、電子レンジなどは使わない時、プラグを抜く
パソコンなど
・長時間使わない場合は、電源を切る
・印刷は必要最小限に
2011年3月19日 読売新聞