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2010年10月8日
省エネ住宅で提携 積水化学・NEC、来春発売
積水化学工業とNECは次世代型省エネ住宅「スマートハウス」分野で提携する。第1弾としてNECが一戸建て住宅の太陽光発電量とエネルギー消費量などの情報を収集、家庭の消費電力を最適化する装置を開発、来春に積水化学が発売する住宅に搭載する。積水化学は今後、太陽光発電を搭載した住宅にセット販売する方針で、初年度約1万棟へ搭載を目指す。
NECはこのほどIT(情報技術)を活用し家庭の消費電力を最適化するスマートハウスの中核機器、「HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)」を開発した。HEMSは電力測定装置と情報収集装置で構成、パソコンにエネルギー消費量などをわかりやすく表示する。
インターネット経由でソフトなどを利用するクラウドコンピューティング型のデータセンターに収集したデータを蓄積。これらの情報を居住者にフィードバック、「見える化」することで居住者の省エネ意識を高める。光熱費を従来比で10%は削減できるという。今後、家庭内の個々の家電の制御機能も加える計画だ。
積水化学は新築住宅に占める太陽光発電住宅の比率が業界首位の8割近くに達しており、HEMSの価格を10万円以下に設定して一気に普及させたい考え。太陽光パネルで発電した余剰電力などをためる蓄電池も併設でき、エネルギーを自給自足する住宅の実現に一歩近づく。NECは開発したHEMSを他の住宅会社や店舗、ビルなどへも拡販し、2015年度までに累計20万台の販売を目指す。
2010.10.7 日本経済新聞夕刊