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2007年8月11日
20キロ肥満で医療費2.5倍 糖尿病
肥満は家計の大敵―。平均体重より約20キロオーバーすると、医療費は糖尿病で2.5倍、高血圧症で1.3倍に膨らむことが、京都大経済研究所の古川雅一研究員(医療経済学)の調査でわかった。肥満が健康を脅かすだけでなく、家計にも重い負担となることが裏付けられ、古川研究員は「家計のためにもダイエットを」と呼びかけている。
日本人の平均身長(男性167.1cm、女性153.7cm)と平均体重(男性65.6キロ、女性52.9キロ)の場合、体重を身長の2乗で割り、肥満傾向を測る体格指数(BMI)は23前後。日本肥満学界は25を超えると「肥満」と判定している。
解析では、BMIが23では、1人当たりの年間医療費は糖尿病で9万1000円、高血圧性疾患が5万円だが、体重が約20キロ増えてBMIが30になると、それぞれ22万7000円、6万5000円となり、肥満度が上がるにつれて医療費も増加した。
調査では、厚生労働省が身長や体重、血圧、血糖値などのデータをまとめた「国民健康・栄養調査」の延べ約1万人分のデータと、同省が疾病ごとの医療費を集計した「国民医療費」のデータを利用。BMIと糖尿病、高血圧性疾患の医療費との関係について解析した。
〔読売新聞〕2007年(平成19年)8月9日