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2016年6月10日
猛暑の予感 アツい商戦
今年の夏は猛暑になる可能性が出てきた。観測史上最も暑かった2010年と海や大気の状況が似ているところがあり、さらにいくつかの条件が重なれば全国的に暑くなるという。猛暑になることを見込み、対策に乗り出す企業もある。
気象庁の季節予報では、8月の気温は東日本は平年並みか高く西日本は高い。夏の後半から暑い日が多くなる見込みという。
10年は記録が残る1898年以降で、6〜8月の平均気温が最も高かった。全国11地点で35度以上の猛暑日の日数を更新した。春に太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が高くなるエルニーニョ現象が終息。夏に逆に海面水温が低くなるラニーニャ現象が発生した。
気象庁は今年もエルニーニョ現象が終息し、ラニーニャ現象が早ければ7月頃に発生すると予測。ラニーニャ現象が起こると、太平洋高気圧がいつもの年よりも北側に張り出し、日本列島を覆う。そのため、晴れの日が多くなり気温も高くなる。
もう一つ、猛暑になるかを決める要因は、日本付近を流れる亜熱帯ジェット気流がどう蛇行するかだ。10年は平年より北側に蛇行し、日本列島の上空は太平洋高気圧の上層にチベット高気圧も覆った。このため、日本列島全体が猛暑となった。今年はジェット気流が10年と比べて南よりに流れそうだという。
以下省略
2016年6月9日 朝日新聞