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2005年3月19日

輸入集成材にはく離

中国のJAS工場を摘発


 中国で製造し、輸入された構造用集成材にはく離が生じているのが発見され、3月4日、農林水産省と国土交通省住宅局が製造者や流通状況等に関する情報を公表した。
 接着層のはく離が発見されたのは、昨年11月に建設が行われていた住宅の現場で、施主が発見して(独)農林水産消費技術センター等に届け出た。
 その集成材がJAS格付品であったため農林水産省で調査したところ、在庫品の中に曲げ強度の基準値は満たすものの、接着性能に問題があるものがあった。
 製造元である、中国広東省の徳聯木業木業制品工場(チャイナ・パシフィック・ラミネーター=CPL)に対しても調査を行ったが、原因を特定するまでには至っていない。
 問題となっている集成材は昨年9月以降に国内に出回っているもので、10.5cm角で長さが2800、2850、2980mmの、木造住宅用柱材。約7万本。(木造住宅の約700から900戸分)が輸入されている。(中略)
 現在判明しているのはCPLをJAS工場として認定したのがノルウェーの格付け機関であること。さらに、CPLで使われている機械が、平成14年にJAS法違反に問われたドイツのベルカ工場のものをそのまま使っていたことも分かっている。ベルカ工場は既に倒産しているが、やはり格付けの検査を受けずに構造用集成材にJASマークを貼付して日本に出荷しており、そのうちの56本にはく離が生じていたのが発見されて摘発された。


日本住宅新聞 2005.3.15より

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